MESSAGE

わたしがジーリーメディアグループを創業して、六年目を迎えました。

2012年、日本のテレビ局を辞めて台湾に渡った私は、台北市内のじめじめとした地下のコワーキングスペースで、机ひとつ、私と台湾人社員1人の、たった2人きりで会社をスタートさせました。それまでの安定した国内大手企業勤務から、全く何の後ろ盾もない不安定な状況に自ら飛び込み、不安と焦りで日々押しつぶされそうでしたが、本当に日本でも台湾でも多数のご縁に恵まれたおかげで、少しづつですが、事業規模を拡大して来ました。

今では、台北・中山区と東京・渋谷区に拠点を構え、日台あわせて約30人の、志を同じくする仲間が集ってくれています。

 

当社は異なる国籍の社員が集う企業ではありますが、日本企業独特の家族主義を理想としています。「日本企業の家族主義」という言い方をすると誤解されがちなのですが、何も長時間労働の奨励や身内の事なかれ主義、隠蔽体質など、昨今何かと批判されがちな日本の企業風土(の悪い側面)を良しとするわけではありません。われわれが理想とするのは、東洋哲学を経営思想の核とし、儒教の五常すなわち「仁・義・礼・智・信」を重んじる組織です。MBAの教科書にあるような、会社と社員が”Commitment and Accountability”(約束と説明責任)の関係で結ばれた会社ではなく、「相互の信頼と尊重」の関係で結ばれた会社こそが、われわれが追求する最高の組織です。

 

 

会社と社員が「相互の信頼と尊重」で結ばれる組織をつくるためには、少なくとも「大量採用・大量退職」の企業であってはなりません。われわれの企業理念に深く共感し、末長く同じ方向をみて歩んでいただける人だけを求めています。

われわれの企業理念は、

「全従業員の物心両面の幸福を追求するとともに、事業を通じ、アジアの健全な発展に寄与する。」ことです。

 

義と利は両全、

 

1. 挑戦して失敗した者は、

挑戦せず失敗しなかった者よりも偉い。

あなたの上司や社長は、挑戦して失敗したあなたを非難するために存在するのではありません。
あなたの挑戦に共感し、支援し、もしあなたが失敗したときに責任を取り、あなたを全力で保護するために存在します。
安心して失敗してください。バットを振らないと、ヒットは生まれません。
もしあなたが三振して帰ってきたら、どうすれば次の打席でヒットを打てるかを全員で考えます。

2. 与えられた作業だけをやるのは、
ただの雑兵にすぎない

さきほどの言葉の裏返しです。口を開け上からの指示を待っているのでは、 アルバイトと変わりありません。
言い方は良くないですが、そういう人材はいくらでも替わりがいますし、わたしたちはそういう仕事の仕方をする人を必要としていません。
すべての社員に対して、つねに自ら考え、先回りし、仕事を創ることを強く要求します。

3. まじめにふざける

ジーリーの職場は「毎日が文化祭」です。どうやって人を笑わせるか、驚かせるか、大の大人が集まって侃々諤々の議論を繰り広げています。
ほかの人から「なんというバカな企画」「なんちゅうアホな発想」そう言われてナンボだと思っています。
社員全員が常に自由に発想し、常識やルール、既成概念から自由でなければなりません。

 

5. 効率化!効率化!効率化!

 

夜遅くまで働いて、仕事をしたつもりになっていませんか?われわれの会社では、
長時間働く人を評価しません。いっぽう業務を効率化した人を高く評価します。

メールのやり取りをチャットにしてみては?ドキュメントの管理をクラウドに移行してみては?
煩雑な作業が常態化しているなら、いっそシステムを構築してみたらどうか?

いまの仕事の仕方に疑問を持たず、改善策を講じようとしないのは合理的ではありません。
黙々と作業する姿は一見がんばっているように見えますが、それは実のところ効率化という改善を怠っているだけです。
遅くまで仕事をするのは勤勉の証明ではなく、無能の証明です。

6. 己れの成長を怠ってはならない

ジーリーには優れた技術や特許、立派な設備や工場などの資産は一切ありません。 あるのは「人」という財産だけです。
社員の成長がそのまま会社の成長に直結する以上、そこへの投資は惜しみません。
中国語や日本語の学習支援はもちろんのこと、各種スクール受講料、漫画であろうがゲームであろうが自分の成長に役立つと思うものは、
基本的にすべて会社負担にて成長を支援しています。

7. 整理整頓を徹底せよ

あの資料どこだっけ?探しても見つからないので、今度はメールボックスを検索し、まだない、ないとやっている。
これほど無駄な時間はありません。当社ではすべての社員に対し、徹底的な整理整頓を求めています。儲かる会社は整理しています。

8. 全員でゴールする

わたしたちは、社員同士のつながりを大切にしています。台湾人、香港人、日本人が一緒に働く職場ですから、考え方や文化、習慣も本当に人それぞれです。
考え方の違う人同士がお互いに無関心になってしまえば、チームは簡単にバラバラになってしまいます。
逆に言えば、仕事場に文化や習慣の違う人々が集うことは、わたしたちの強みでもあります。
様々な文化の集う多様性を活かし、お互いの良いところを出し合い、足りないところを補い合うことができれば、われわれにしかできない仕事ができると考えています。

「自分の仕事が終わったから、ほかの人は関係ない」は認めません。
誰かが困っていたらそれぞれが自分にできるサポートを提供し、最後の最後には全員でゴールする。
一人の脱落者も許さないという姿勢が、社員同士の絆を深めると考えています。